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海外に転勤が決定!管理会社に任せて大丈夫?
2021.05.10
海外転勤が決定したことで一定期間家を空けなければならず、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。しかし、空けている期間中に家を貸し出す「リロケーション」を利用する方法もあるのです。
リロケーションは管理会社に依頼することが一般的ですが、委託することに対して不安を感じる人もいるでしょう。管理体制も業者によって異なり、自分に合ったサービスを提案してくれるところを選びたいものです。
この記事では、リロケーションサービスを手がけている業者の、一般的なサポート体制について解説します。依頼を考えている人は、参考にしてください。
おすすめのリロケーション会社の特徴
不動産を取り扱っている業者には、賃貸物件に強みをもつところや分譲物件に特化しているところ、リロケーションを専門にしているところがあります。
リロケーション業者を選ぶ際は、実績が豊富かどうかに注目するとよいでしょう。海外赴任の場合、サポートしてもらわなければならない範囲は多岐にわたります。ノウハウをもつ業者なら安心して依頼できそうです。
また、迅速に対応してくれることも大切でしょう。海外赴任が決定してから出国するまでに時間的な余裕がない場合は、とくに重視したいポイントです。入居者を決めるまでの期間を短くするためにも、スピーディーに適切な対応をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
海外赴任時にリロケーションサービスを利用するメリット
信頼できる管理会社を選ぶことも大切ですが、上手くリロケーションサービスを利用すれば、多くのメリットが得られます。ここでは、どのようなメリットがあるのか解説しましょう。
家賃収入を得られる
住んでいなくても、住宅を所有する限り固定資産税などの税金や維持費が必要です。リロケーションサービスを利用すれば、不労所得として家賃収入が得られるため、税金や維持費として使えるでしょう。
住宅の管理ができる
長期間空き家の状態が続くと老朽化が進みやすくなります。場合によっては、カビが生える、水回りから悪臭がするようになるかもしれません。また、ゴミの不法投棄や空き巣などの被害にあい、近隣の住人に迷惑をかける可能性もあります。
そこでリロケーションサービスを利用すれば、人が住まないことによる家の劣化を防げるだけでなく、住宅の防犯面でも安心できるでしょう。
貸出期間を自由に設定できる
リロケーションでは、転勤などの事情に応じて賃貸契約の期間を設定できます。
通常の借家契約の場合、契約期間は2年とすることが多いようです。しかし、一定期間で契約が終了するリロケーションなら、家主が賃貸契約の期間を自由に決められます。
赴任のための関連サービス
管理会社によっては物件の委託管理のほかに、海外赴任に関する手続きの代行、家財道具や車の保管サービス、現地でのコンタクトデスクなどの海外赴任に関連するサービスを提供している場合もあります。各管理会社の特色を見極めましょう。ここでは一般的にどのようなサービスがあるのか紹介します。
①手続きの代行サービス
家を貸して収入が得られた場合に、管理人の代行で確定申告を行い、源泉税の還付金が入るように手配するサービス。
②海外赴任前の医療手配などのサービス
赴任前に行わなくてはならない健康診断や予防接種などを行える医療機関の紹介などをしてくれるサービス。
③海外での物件探しサービス
赴任先で生活する家を斡旋してくれるサービス。周辺環境や学校までの距離などを考慮して手配してくれる場合もある。
④引っ越しサービス
海外への引っ越しから車の輸送サービスなど。
⑤海外用の家電や携帯電話の相談サービス
海外で利用できる家電や携帯電話の販売、変換アダプターの紹介サービスなど。
⑥トランクルームサービス
海外に持っていくことができない大きな家財道具などを預かってくれるサービス。
⑦学校や教育に関するサービス
現地での子どもの学校紹介、通信教育や各種学校の紹介などをしてくれるサービス。
海外で日本にいる時と変わらない生活をするためには、専門家のアドバイスが大切です。自身に必要なものは何か確認し、利用できるサービスは賢く利用しましょう。
帰国後のサービス
帰国が早まった場合でも、柔軟に対応してくれるサービスもあるようです。
入居者との契約期間中、入居者がなかなか退去しない場合、すぐに自宅に戻れないこともあるでしょう。その場合は、一時的に賃貸物件に住まなくてはなりません。
そうなった場合、自社の賃貸物件を紹介してくれたり、また明け渡し通告から入居者が明け渡してくれるまでの期間、明渡保証をつけたりするサービスもあるようです。
赴任が延びてしまった時
赴任期間が延びてしまった場合、柔軟に契約を延長してもらえるかどうかも重要でしょう。賃貸契約が終わってしまったら、計画していた収入が途絶えてしまいます。
また、家の管理も難しくなるでしょう。契約期間の延長などについては、管理会社と賃貸借契約を結ぶ際によく確認してください。
管理会社によっては入居者決定後、何年か経過したら自動延長してくれるサービスなどを行っているようです。
住みよい海外生活のために
海外では慣れない生活に戸惑うこともあるでしょう。旅行先として何度か訪れている場合でも、生活拠点とすることに不安を抱く人も多いものです。
リロケーションを取り扱っている業者のなかには、貸主をサポートするサービスを提供しているところもあります。海外生活を送る際に必要となる知識を、コンテンツとしてホームページで掲載していることもあるようです。参考にするとよいでしょう。
まとめ
海外赴任は心配事が多いものです。リロケーションサービスを利用することで、持ち家の賃貸管理だけではなく、現地へ行くまでのサポート、帰国してからのサポートまで受けられる場合があります。各会社の資料を取り寄せて特徴を比較し、自身にあった管理会社を選びましょう。