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良いリロケーション会社選び3つのポイント

2019.08.15
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リロケーション会社は近年になって、少しずつ増えてきました。しかし、一般の不動産会社でもいえるように、どういったリロケーション会社を選べばいいのか迷うこともあるでしょう。

ここでは、リロケーション会社を選択する上でどういったところを見ていけばいいのか、3つのポイントにわけて記したいと思います。

リロケーションはスピードが命

リロケーション会社を利用する方は、主に転勤する方や海外赴任、長期で家を空けなければいけなくなった方達などが対象です。そのような方々は家を空ける期間がすでに決まっており、それまでに持ち家を賃貸に出さなければなりません。

そうしないと、転勤先や海外赴任先などで自分が住む用の賃貸料と、持ち家やマンションなどの住宅ローンとの2つを支払わなければならず、かなり生活が苦しくなってしまいます。

よって、リロケーション会社を利用する方はなんといっても、入居者の決定までのスピードが命です。 しかし、いくら心配だからといってあまり早く決定してもいけません。入居者は家が決まればなるべく早く入りたいと思うものです。

それを自分の転勤がまだ数カ月先だからといって、いつまでも待たせてしまうと入居者は不安を抱きますし、「他に良い物件があったからそちらにする」と解約を申し入れられてしまうかもしれません。

そうならないためにも、リロケーション会社ときちんと打ち合わせをし、スケジュールを組むことです。また、自分がどれぐらい家を空けるのか、いつからなら入居者に明け渡しができるのかをきちんと確認し、伝えることがリロケーションを始める最初の成功といえるでしょう。

客付け力で選ぼう

リロケーション会社を利用したからすぐに入居者が決定するとは限りません。もちろん、リロケーション会社はその分野のプロですから、さまざまな情報を物件オーナーに伝え、努力してくれるかと思います。

しかし、リロケーションは一般的な賃貸方法と比べると特殊であり、リロケーションサービスを利用する方々は戸建住宅を持っている方が大半なため、期間限定での戸建住宅に入ってくれる方を探すのは、なかなか容易な事ではありません。

リロケーション会社は、それらの物件オーナーが抱える不安を払しょくするべく、動きます。その客付け力は会社によってさまざまです。どういった客付け力で、いかに入居者を引き寄せるかは下記の通りです。

・ポータルサイトの利用やフリーペーパーなどへの掲載
・ホームページの充実度
・営業マンの対応力

部屋を借りたい時、いきなり不動産会社に行く人もいるかもしれませんが、大概はインターネットから情報を得て「ここの地域だと賃料はいくら」「駅から何分ぐらいなのか」「坂はあるのか」「スーパーやコンビニは近くて便利か」などを調べるかと思います。

インターネットは実に多くの人が利用するため、そこにいかに自分の持ち家を魅力的に載せてくれるかどうかがカギとなります。

もちろん虚偽や過大広告はいけませんが、一番家が魅力的に見える角度からの写真や、広く見えるようカーテンを開けての写真を載せてくれると、ぐっと客付けはよくなります。

また、交通の便も、「駅から徒歩30分」だけの記載だと、人は離れてしまいますが「駅から徒歩30分、バス便1時間○本」などとあれば、「バス便があるなら」と思ってくれる人もいます。

ようは営業マンと、広告の載せ方について、どれだけ打ち合わせができるかです。真摯にきちんとオーナーの意見を聞き入れ対応してくれるような、信用できる営業マンがいる会社、優良な会社を選ぶと良いでしょう。

また、その会社のホームページがすかすかな内容だとやはり信用は持てません。
会社によってサービス内容も変わってきますし、人によってどこに重点を置くのかによっても変わってくるかと思います。

まずは自分の要望を出し、どれだけ応えてくれるのか、値段も含め交渉してみると良いでしょう。

トラブルが起こった時の対応力をみよう

大事な不動産資産を人に貸す場合、何かしらの問題が起こることもあるでしょう。例えば入居者がガレージに車をぶつけてしまった、明け渡し時期なのに入居者が出ていってくれない、家賃収入が遅れているなど、そういったことにきちんと対応してくれる会社でないと、オーナーは安心して人に家を貸し出すことはできません。それらに対応するためのサービスというのが各社では用意されています。

①サブリース
滞納や明け渡しなど不都合が生じた時、オーナーに代わってリロケーション
会社が対応するサービス。

②フリーメンテナンス
冷暖房や給湯機、ドアや建具など入居者の故意ではなく自然故障の場合、「修理1カ所につき一回5万円まで」といった条件つきで無料で修理してくれるサービス。この、「修理1カ所につき一回5万円まで」は、会社によって違うのでよく確認しておくこと

③入居中や明け渡しなどでトラブルが起きた際の訴訟
これも会社によるが、入居中のトラブルや明け渡しの際などで訴訟問題に発生した場合、その費用をリロケーション会社が支払ってくれるケースもある。

まとめ

急に転勤が決まり家を長期間空けなければならなくなった場合、家をどうすればいいのか悩むところです。リロケーションで家を人に貸し出すことができれば、家賃収入を得て、家を無駄なく活用できます。

しかし、人に貸すということはそれだけ何かしらのトラブルや面倒なことが生じるかもしれません。そういった時に信頼できるリロケーション会社があれば、安心です。

誠実なリロケーション会社であれば、貸主の家がリロケーションサービスを利用するのにふさわしくない場合や、周辺環境が乏しかったり交通の便が悪かったりなどで優良入居者が見込めない場合、伝えてくれるはずです。

自身でも、自分の所有不動産がどれだけ世間に求められているか、需要性はあるかを客観的な目で調べてみることです。安易な気持ちで人に貸そうと決めてしまうと、思ったよりも労力と心労があるかもしれません。

そうならないためにも、まずは資料請求などでリロケーションの特徴やサービス内容などを確認しましょう。