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突然の転勤辞令で大慌て!!マイホームの行方は!?

2021.07.28
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突然転勤辞令を言い渡され頭を抱えているという方はいらっしゃいませんか?特に、マイホームをお持ちの方にとって転勤は非常に大きな問題ですよね。この記事では、一時的な転勤が発生した場合のおすすめの持ち家活用方法として“リロケーション”に関する情報をご紹介しています。

①転勤になった!持ち家はどうしたら良いの?

突然転勤辞令が出たら持ち家をどうするべきか悩んでしまうものですが、転勤となった場合、以下いずれかの選択を取る必要があります。

・持ち家を売却する
・持ち家を空き家にする
・持ち家を賃貸にする

やむを得ず家を売却してしまうのも間違った選択ではありませんが、せっかく苦労し購入した理想のマイホームを手放すことに抵抗がある、また、売却しようにも住宅ローンが残っているため気乗りしないという方も多いでしょう。

そして、空き家にしておくのはおすすめできる選択ではありません。家は人が住んでいなければ劣化が進んでしまいますし、防犯面での問題や、絶えずローン等の費用を支払い続ける問題が解消されるわけではないからです。

そこでおすすめしたいのが、持ち家を賃貸にする “リロケーション”という手段です。

“リロケーション”とは平成12年に制定された制度により誕生した不動産の活用方法の1つであり、空き家になる物件を期間限定で賃貸に出すというものです。通常家を賃貸する場合に結ばれる「普通借家契約」とは異なり、貸主の立場を重視した制度になります。また、契約期間が終了すると同時に、持ち家に自分が再度住み直すことができます。

“リロケーション”のメリットは、「空き家を活用できる」・「比較的早く入居者が入りやすい」・「長期入居によるリスクを減らせる」ことが挙げられます。リロケーションは通常1年以内の短期入居が多いため、家を不在にする期間も住宅を有効活用することができます。加えて、良くも悪くも短期契約のため入居者が契約期間を延長したいと言われても、無条件で退去させることができるので、退去時のトラブルも発生しにくいです。

反対にデメリットとしては、「契約方法が少々複雑で、書面手続きが必須なこと」・「場合によっては、家賃を安くする必要が出てくること」が挙げられます。定期借家は契約書とは別の書面に指定の内容を記載して、書面手続きすることが義務付けられています。尚、電話やオンライン上での手続きはできません。また、短期間での賃貸物件になるため、地域によっては通常の賃貸の相場価格よりも安くしないと借り手が見つかりにくい可能性があります。
ですが、手続きに関しては不動産会社から説明が入りますし、賃料も不動産会社と相談しながら決められます。そのため、デメリットよりもメリットのほうが大きいかと思います。

次は、リロケーションに向いている人やローンの上手な返済方法についてご紹介します。

②リロケーションはこんな人におすすめ!

先ほどの項目でリロケーションについてご紹介しましたが、一体どんな人がリロケーションを行うのに向いているのでしょうか。具体的に挙げると、「転勤期間が決まっており、期間延長の可能性も低い人」・「賃貸に伴うトラブルを防ぎたい人」・「遠距離に転勤する人」が挙げられます。

転勤期間が確実に決まっている場合は、契約終了と同時に入居者がいなくなるため、元の状態で自宅に戻ることができます。もし転勤期間が決まっていない、もしくは転勤したまま当分自宅に戻れない可能性がある場合は、一度契約した業者に相談するようにしましょう。

賃貸期間のトラブルも、業務委託契約にしておけばリロケーション業者が代行してくれるため、トラブル対応に時間を割く必要がなくなります。また、遠方の地域に転勤であれば賃貸管理や住宅管理も代行してくれますし、状況報告もあるので安心できます。

③リロケーションの流れ

はじめに行うのは、リロケーション契約をする会社を決めることです。リロケーションを取り扱っている会社はリロケーション専門会社、不動産会社、総合管理会社などがあります。リロケーションは賃貸全体でみると少数派の契約方式のため、できるだけ実績のある会社を選んで依頼するのがよいでしょう。

転勤先では借主とのやりとりや建物の管理などは難しいことから、リロケーション会社と業務委託サービスを契約します。家賃の取り扱いや建物の管理、クレーム処理などの業務はリロケーション会社が行い、貸主はリロケーション会社に対してサービス費を支払うという契約です。お願いする管理の範囲によりサービス費用が異なりますので、具体的にどのような依頼が必要かをよく相談しましょう。

次に、借主との契約です。リロケーションでは借主探しもリロケーション会社が行います。賃貸契約を終結したのちに建物の引き渡しを行いますが、必要な室内清掃や給湯などの設備を整える費用は貸主負担となるため注意が必要です。

毎月の家賃についてはリロケーション会社が回収し、貸主の口座に振り込むのが一般的です。家賃収入には確定申告が必要ですが、年間の収支明細書を作成してくれる場合もあります。

また、契約期間満了に伴う借主の退去の手続き等もリロケーション会社が行ってくれますが、建物の経年劣化に伴う汚れや故障等は貸主が負担して直すことになるために注意が必要です。

④リロケーション中のローンの返済方法は?

リロケーション中のローン返済については、貸し出している物件の家賃と転居先の物件の家賃を同時に支払う必要が出てきます。もし、貸し出している物件の家賃が完済している場合は転居先の物件のみになりますが、それでも収益を少しでも高くして経済的な負担を減らしたいところですよね。

そこで、活用するべきなのが、リロケーション物件専門の不動産会社です。リロケーション業者に依頼を行うことで適切な家賃を設定し、入居者の募集を行うことができるようになるため、ローンの返済をスムーズに行うことができます。

リロケーションに興味がある方は、積極的に相談を行うことをおすすめします。