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リロケーションのトラブル事例
2019.12.15
これから空き家を活用してリロケーションで家賃収入を得たいとお考えの方に是非お読みいただきたいのがこちらの記事です。リロケーションを始めるにあたり心配な事や不安なことがあると思います。
どんなことでも初めてのことは不安になるものです。でも大丈夫です!リロケーションを始める前にリロケーションのトラブルにはどのようなものがあるのかを知っていれば事前に対策を立てることができ、未然に防ぐこともできますよね。今回は、リロケーションに関するトラブルについてご紹介します。
入居者とのトラブル
一番多いのが入居者(借主)とのトラブルではないでしょうか。どんな人が借りて住むのか、会って面談するわけではないですし、会ったからと言ってその人の全てが把握できるわけでもありません。入居者との、「このくらいなら大丈夫だろう」という認識・価値観の違いなどによってトラブルが起きてしまうこともあります。
事前に入居中の約束事を具体的に決め、それに違反したときはどういう対応をとることになるかなどを取り決めておくことでトラブル防止に繋げられます。
ペットの飼育
ペットの飼育を禁止しているにも関わらず黙ってペットを飼育しているケースは多いものです。ペットはとても愛らしく一緒に暮らすと人生が豊かになるくらい素晴らしい家族の一員とも呼べる存在ですが、ペットの飼育が禁止されているのに飼育するのは契約違反です。
ペット可であっても小型犬に限定していたり、猫は禁止など、種類や頭数に決まりを設けている場合もあります。爪でフローリングや壁に傷がついてしまったり、抜け毛は細かなところまで入り込みますし、臭いが気になることも多いものです。
喫煙
室内での喫煙はもちろん、ベランダでの喫煙を禁止している物件は多いと思います。窓を開けて換気扇の下で喫煙しても煙は室内に漂いますし、クロスにタバコのヤニが付着して色も変わってしまいますし、不健康でもあります。
特にマンションの場合、マンション組合でベランダでの喫煙を禁止しているところも多く、室内で喫煙できないならベランダでタバコを吸おう、それなら問題ないだろうとベランダで喫煙し、近隣住人からクレームが入ることもあります。
タバコの臭いや汚れを取り除くには、ハウスクリーニングだけでなくクロスの張替えも必要になり、修復を終えるまでには時間も費用もかかります。
ゴミ出しルール
家の中にゴミを置いておきたくないからと24時間ゴミ出し可能ではないにもかかわらずゴミを出してしまう方、分別をしていない方等、ゴミ出しルールを守れない入居者も多いです。ゴミ収集場所は近隣の方との共用場所ですのでマナーをきちんと守る必要があります。
庭やベランダの使用方法
庭があればガーデニングや家庭菜園に挑戦してみたいと思う入居者もいるでしょう。
プランターで栽培する分には問題ないとしても、庭に勝手に花壇を作ったり、植林・畑を耕すとなると元に戻すにも簡単にはいきません。
庭がある場合は、そういったことに関しても細かくルールを決めたほうが良いでしょう。
最近トラブルが多いのは庭先でのバーベキューです。
週末に家族でバーベキュー、なんて楽しそうですが、バーベキューに参加していない人からすると声や煙の臭いはトラブルの元になりやすいです。また、火の不始末から火事になってしまったという最悪のケースもあるので気をつけるべきものと言えるでしょう。
これはベランダでも同様のことが言えます。DIYをしてベランダに手を加え、自分達らしい空間にしたいと考える入居者もいますので事前に取り決めをしておくと良いでしょう。
入居者が退去してくれない
定期借家契約の場合、決めた期間のみ賃貸で貸し出すことになっています。例えば、転勤で3年間マイホームを留守にし空き家になるのでその間だけ貸すということです。3年後に持ち主である自分達家族が戻り、またその家で生活をしたいと思っても入居者が退去してくれなければ住むことは出来ません。
定期借家契約なら契約が終了したにも関わらず入居者が退去してくれないというのは少ないと思いますがゼロとは言い切れません。契約期間が過ぎたにもかかわらずこういったトラブルが起きた場合のことを考えると、明け渡し保証の制度があるリロケーション管理会社を選ぶのが良いでしょう。
原状回復のトラブル
入居者が引越しをした後の原状回復についてのトラブルも多くなっています。貸し出ししている間に生じたクロスや畳の汚れや損傷など生活の範囲内と判断される場合、そうならない場合があります。基準は国土交通省のガイドラインに基づき、入居者が借りた当時の家の状態に戻すことが定められてはいないため注意しましょう。詳しくは国土交通省のホームページでご確認ください。
(出典:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について)
貸主のトラブル
貸主側が起こしてしまうトラブルの代表例として、確定申告が挙げられます。自分の持ち物件でも賃貸で誰かに貸した場合は確定申告できちんとその収入を申告しなければなりません。
これを怠ると脱税と判断されてしまいます。自分で確定申告を行うのが負担と感じる方や、海外転勤で日本にいないために確定申告が出来ない方は、費用はかかりますが税理士に依頼するなどの対策を取りましょう。
まとめ
以上のように今回は貸主と入居者(借主)間に起こりうるトラブルや、貸主にも起こる税金のトラブルについてご紹介しました。事前にリロケーションのよくあるトラブルを知っておくことで未然に防ぐこともできますので、今回取り上げた事例を参考にしていただくと良いのではないでしょうか。