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サラリーマンが転勤・異動先でストレスを感じてしまう原因BEST3

2020.08.07
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いつの時代も、サラリーマンはストレスがつきものです。“企業戦士”なんて言葉が生まれた高度経済成長期とは異なり、近年は時間外労働の制限や長時間労働の改善など、働き方改革が推進されていますが、それでも仕事や職業生活に関する強い不安・悩み・ストレスを感じている労働者の割合は60%以上もいるというのが現実です(参考:平成24年「労働安全衛生特別調査(労働者健康状況調査)」)。

具体的に、どのような理由でストレスを感じてしまうのか

サラリーマンが転勤や異動によってストレスを感じる原因の1つ目は、人間関係や職場環境の変化です。子どもの頃、新しい学校に入学したり転校したりするときに緊張した経験があるという人がほとんどではないでしょうか。社会人であっても、新しい環境に馴染むまでは緊張がつきものです。1から人間関係を構築するにもパワーがいりますよね。職場によっては歓迎会などが開催されることもありますが、飲み会が苦手な人にとってはそれもまたストレスの原因になるでしょう。

サラリーマンが転勤や異動によってストレスを感じる原因の2つ目は、仕事の進め方の変化です。新しい部署や事業所では、それまでの仕事の進め方とは違うと感じることもあるでしょう。より効率的なやり方を知っているのに、仕事の進め方を周りに合わせなければならないことにストレスを感じる人も多いかもしれません。たとえ非効率だと感じても、まずはそのやり方を受け入れましょう。自分流を貫いてしまうと良好な人間関係を築くことがより難しくなるため、仕事の進め方については周囲に気を遣うことが大切です。

サラリーマンが転勤や異動によってストレスを感じる原因の3つ目は、通勤方法の変化(満員電車)です。たとえば、地方支社勤務で自家用車や空いているローカル電車で通勤していた人が、都会の本社転勤になった途端毎日満員電車で押しつぶされる状況になったら、慣れるまでは相当強いストレスを感じるのではないでしょうか。混雑を避けるために早い時間の電車に乗るという手もありますが、そのためには必要以上に早起きをしなければなりません。早起きするという行為そのものにストレスを感じる人もいますので、あまり無理のない程度にしたほうが良いでしょう。

ストレスを抱え続けることで、うつになる可能性も

上述したように、転勤や異動はストレスを感じるきっかけになります。自然とストレスを感じない状況になれば問題ありませんが、新しい職場環境になかなか慣れることができず、ストレスを抱え続けたままでいると、うつになってしまう可能性も否めません。

まじめな人や几帳面な人ほどうつになりやすいと言われますから、適度な息抜きも忘れないようにしてください。転勤を新しいことを始めるのに良い機会であると捉え、勤務先のスポーツチームに入ってみたり、SNSなどで趣味のサークルを探してみたり、近所の飲食店を開拓してみたりするのも良いでしょう。

どうしてもつらい場合には

休日にスポーツや趣味を楽しんでみても、平日のストレスが強すぎてつらいという人もいるでしょう。場合によっては、あまりにも平日に疲れすぎて、休日に余暇を楽しむ精神的な余裕がないという人もいるかもしれません。本格的にうつになってしまう前に、対策を取るようにしてください。

具体的には、人事異動を願い出るという方法があります。人間環境や職場環境が変われば、リフレッシュできる可能性もあります。ただ、異動したばかりで異動を願い出るというのはなかなか難しいでしょう。そのような場合は、リモートワーク(在宅勤務)させてもらうという方法もあります。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、都心部では多くの会社でリモートワークの動きが広がりましたよね。リモートワークは感染症対策としてはもちろん、うつ予防のためにも効果的です。営業職や接客業の方は難しいかもしれませんが、職種的に実現が可能であればぜひ上司に相談してみましょう。

人事異動やリモートワークが難しい場合、思い切って休職するというのもひとつの手です。無理に働き続けて体調が悪化してしまっては、元も子もありません。ただし、休職を申請するためには医師の診断書が必要となるケースが多いので、就業規則を確認しておくようにしましょう。病院にかかる前に何とかしたいという場合には、転職も視野に入れておくと良いかもしれません。転勤のない企業に転職することで、転勤がきっかけで起こるストレスを感じるリスクを回避することができます。

まとめ

サラリーマンが転勤・異動先でストレスを感じてしまう原因BEST3は、人間関係や職場環境の変化、仕事の進め方の変化、そして満員電車(通勤方法の変化)です。ストレスを抱え続けるとうつになる危険性もあるので、スポーツや趣味を楽しむことで適度な息抜きをしましょう。それでもつらい場合は、リモートワークや休職、転職をしたりして、無理をしすぎないことが大切です。