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転勤・引っ越しすることを子供に上手に伝える方法

2020.08.21
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働いている本人だけではなく、家族の人生も大きく左右することになるのが転勤です。単身赴任をするという選択肢もありますが、やはり家族一緒に暮らしたいということで、一家で引っ越しをするケースが多いのではないでしょうか。

子どもがいる場合は、転校の手続きもしなければいけませんよね。そこで悩むのが、転校のことをいつ頃子どもに伝えるかです。ここでは、転校や引っ越しをすることを子どもに伝えるタイミングや、上手な伝え方について紹介します。

子どもにはなるべく早めに伝えよう

転勤が決まったら、子どもにもなるべく早く伝えることが重要です。なんとなく子どもに言い出しづらくて先延ばしにしてしまうという方もいるかもしれませんが、子どもにも心の整理をする時間が必要です。最初は「嫌だ」と駄々をこねられて手を焼くかもしれませんが、仲良しのお友達と離れ離れにならざるを得ないのですから、その反応は当然です。なるべく早めに伝えることで、お友達と思い出づくりをする時間も確保できるでしょうし、少しずつ状況を受け入れられるようになります。

ただし、あまりに早すぎる段階で「転校するかもしれない」と子どもに伝えるのはNGです。ほとんどの場合、子どもは引っ越すことや転校することを黙ってはいられません。子どもに伝えた次の日には、お友達やその保護者に話が広まってしまうでしょう。ですから、子どもに引っ越しや転校のことを伝えるのは、お友達やその保護者に知られても良いタイミングかどうかも考慮するようにしてください。

単身赴任など、引っ越しをしないことになる可能性もあるかもしれません。最終的に転校しないことになったにもかかわらず「転校するらしい」という噂がお友達や担任の先生に広まってしまった場合、それを否定して回らないといけなくなってしまいます。ですから子どもに伝えるのは、確実に引っ越しをすることが決まってからにしましょう。

子どもが幼い場合は直前でもOK

住む環境が変わることは、たとえ幼稚園に通う前の赤ちゃんであっても多少のストレスは感じるものです。とは言え言葉が理解できない幼い子どもであれば、引っ越し直前に「新しいおうちに住もうね」などと伝える程度で問題ありません。言葉が理解できるようになってくる4歳以上であれば、なるべく早い時期に、お友達と離れなければならないことを丁寧に説明するようにしましょう。

また、子どもが幼い場合でも、仲の良いママ友には早めに伝えたほうが良いでしょう。変に隠していて、人づてに「転勤するらしい」という噂を聞いたママ友は、きっと残念な気持ちになるでしょう。引っ越すまでの残りの期間も気持ちよくお付き合いするためには、転勤になったことは直接伝えるようにしてください。もし、子どもに伝えるより早いタイミングでママ友に伝えるのであれば、「うちの子どもにはまだ話してないから、○○ちゃん(ママ友の子ども)には内緒にしておいてほしい」とお願いすることも忘れないようにしましょう。

先生に伝えるタイミングは

学校の先生には、転勤が決まったら真っ先に伝えるようにしてください。先生は転校に必要な書類の作成やお別れ会の準備などがありますので、たとえ引っ越し先の住まいが決まっていなくても転校するという事実だけは伝えておく必要があります。そして具体的な引っ越し日や転校先は、決まり次第すみやかに連絡するようにしましょう。

習い事をしている場合であれば、習い事の先生にも引っ越すことを伝える必要がありますよね。月謝を支払うタイミングや退会の手続きなどは、あらかじめ確認しておくようにしましょう。もし引っ越し先でも同じ習い事を続けたいのであれば、それについても先生に相談してみると良いかもしれません。大手で全国に教室があるような習い事の場合、簡単な手続きのみで教室を移れる場合が多いでしょう。そうではない場合でも、知り合いの先生や引っ越し先の地域で評判の良い先生を紹介してくれるかもしれません。

子どもへの上手な伝え方

転校によってお友達と離れ離れになることは、子どもにとってつらい経験です。場合によっては泣きわめいて必死に拒否する子どももいるかもしれません。ですから引っ越すことを伝える際には、なるべくポジティブな情報も一緒に教えてあげると良いでしょう。たとえば、「新しいおうちには自分の部屋があるよ」「雪がたくさん降るから、雪だるまを作れるね」「おばあちゃんのおうちと近くなるから、いつでも会えるようになるよ」などです。

注意してほしいのは、「新しい学校でもお友達はできるよ」と言ってはいけないということです。それを聞いた子どもは「お父さん・お母さんは、今の学校のお友達はどうでもいいと思っている」と感じてしまいます。ですから、「たくさんお友達ができて嬉しいね」「引っ越したらお手紙書こうね」など、今のお友達のことを大切に思っている子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。