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夫の転勤が決まった時に妻が思う本音とは?
2020.08.31
本人だけではなく、家族の生活を大きく左右する可能性があるのが転勤です。夫の転勤が決まった時の妻の本音とは?いくつかのパターンを見ていきましょう。
夫に付いて行きたいと思うケース
たとえ見ず知らずの土地へ引っ越すとしても、愛する夫と一緒に暮らしたいと思う妻は少なくありません。子どものことを考えても、お父さんがいない家庭で育つより、家族全員が揃った環境で育てたいと思うのが自然でしょう。特に子どもが未就学児の場合、夫に付いて行かないとワンオペ育児をしなければならないことも目に見えています。
家事ができない夫の場合、付いて行かないと生活できるのか心配という妻もいます。毎日コンビニ弁当で身体を壊されては大変です。妻が見ていないことをいいことに、毎日お酒を飲んで帰るという生活をする夫もいるかもしれません。
さらに、単身赴任をさせると浮気をされるかもしれないという理由で、付いて行きたいと思う妻もいるようです。普段から信用できない夫であればそう疑われても仕方ありませんが、浮気などしないタイプの夫であっても、単身赴任をすることで「家に帰っても誰もいないのが寂しい」などの理由で、つい誘惑に負けてしまうかもしれません。
単身赴任してほしいと思うケース
仕事が好き・仕事を続けたいという妻の場合は、夫には単身赴任してほしいと思う人が多いでしょう。夫の転勤に付いて行くということは、妻が自分のキャリアを諦めることを意味します。住む場所に関係のないフリーランスとして働いている人であれば問題ないかもしれませんが、会社勤めでバリバリ働いている女性も少なくないですよね。今の会社が嫌で転職したいと思っているとか、専業主婦を希望するような妻でない限り、「キャリアを捨てて付いてこい!」と言うのはあまりにも乱暴すぎます。
夫が全く育児をしない場合も、妻は単身赴任を望むでしょう。そのような家庭では普段からワンオペ育児と変わらないのですから、夫の世話をしなくて済む分、単身赴任してもらうことでむしろ妻の負担は減ることになります。また、現在住んでいるところが実家の近くで、普段から自分の親に育児を手伝ってもらっているような家庭の場合、転勤に付いて行くことで親のサポートを受けることができなくなるため、夫には単身赴任を望むというケースもあるようです。
子どもが小学生以上の場合は、転校させるのがかわいそうとか、転校の手続きが面倒という理由で、単身赴任してほしいと思う妻もいます。大人の都合で仲良しのお友達と離れ離れにならなければならないというのは、子どもから見れば理不尽ですよね。また、一般的に名門校や進学校と呼ばれる学校は都市部に集中していますから、もし転勤先が地方の場合、子どもの教育水準が下がることを懸念して、転勤に付いて行くことを拒否する妻もいるでしょう。
さらに、現在住んでいる家が持ち家の場合も、単身赴任してほしいと思う妻は多いでしょう。短いスパンで全国各地を転々とするような会社の場合は、持ち家は妻に任せて夫は単身赴任することもやむを得ません。しかし、数年後にまた本社に戻ってくることが分かっているような一時的な転勤の場合は、その期間だけ持ち家を離れ、家族全員で夫の転勤先に付いて行くという選択も可能です。劣化のスピードが早くなるため、大切なマイホームを空家として放置するのはおすすめできません。ですから、空家管理サービスに依頼して定期的に換気や草むしりなどをしてもらうか、不動産会社に仲介を依頼して人に貸し出し、家のケアをしてもらうのがおすすめです。
選択肢は2つではない
さて、ここまで妻が夫に付いて行きたいと思うケースと、単身赴任してほしいと思うケースの2つのパターンを紹介してきましたが、選択肢はその2つしかないのでしょうか?
転勤の可能性がある会社に勤めていることを知った上での結婚であれば、妻も覚悟ができていることが多いでしょう。しかし転勤の可能性があることを隠して結婚した場合や結婚後に夫が転職した場合、妻の理解を得ることは簡単ではないかもしれません。
通常、夫の転勤が決まった時、選択肢は家族で付いて行くか単身赴任してもらうかのいずれかです。しかし結婚前に転勤の可能性があることを妻が知らされていなかった場合、そのどちらも望まないケースもあります。そのような場合、夫には会社を辞めてほしい、転勤のない会社に転職してほしいと願うかもしれません。ただ、同じ業界であればどの会社も転勤がある可能性が高いですから、転勤がないことを前提とすると、別の業界へ転職する必要があるでしょう。妻が正社員として安定した収入を得られている場合は、会社を辞めて専業主夫になるというのも、選択肢のひとつかもしれません。
どのような選択肢を選ぶにせよ、夫と妻、そして子どもの全員が納得した選択であることが望ましいです。転勤の可能性がある会社に勤めている人は、普段から家族で話し合っておき、さまざまなパターンを考えておくと良いでしょう。