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リロケーション物件でペットは飼える?動物が家を傷つけるとどうなるのか
2020.09.21
リロケーション物件でもペット飼育はもちろん可能です。新しい働き方やプライベートの充実、結婚などをきっかけにペットを飼いたいという方も多いでしょう。リロケーション物件でもペット可はもちろん専用庭やペット用設備付きの住まいも年々増加傾向にあります。今回はリロケーション物件でのペットライフに注目していきましょう。
リロケーション物件でペットは飼える?
もちろんペットの飼育は可能です。この場合、リロケーション物件だからペットが飼えないという訳ではなく、物件にはそれぞれ所有者(大家)がいて、所有者の判断のよってペット飼育の可否が異なります。
ワンルームであってもペット飼育OKとする所有者もいれば、専用庭や駐車場付きの物件であってもペットはNGとする物件もあります。
その上ペット飼育OKな物件でも飼育可能なペットの種類や頭数の制限や決まりもあります。
ペットを飼いたい、ペットを飼える物件を探したいという場合は、具体的にどのようなペットを飼う予定なのか、そしてどんなペットなら飼ってOKなのかをまずは確認しておきましょう。
またペット飼育OKな物件でも、必ずしも入居者全員がペットが好きでペット飼育に寛容という訳ではありません。立地や間取りなどを理由に入居を決めたという方も当然いるので、ペットを飼う場合は周囲の住民へのマナーも心掛けておきましょう。
ペット可の物件でも、傷をつけると修繕費が必要になる
賃貸物件の場合、退去時の原状回復において経年劣化による破損や汚れは借主の修繕費負担は生じないという法的な決まりがあります。
しかしペット飼育可の物件においてはこの決まりが適用外とされます。この点はくれぐれも誤解をしないよう注意しましょう。
入居中にペットが原因でつけてしまった傷や汚れについては借主が修繕費を負担し、元の状態に戻さなければなりません。
具体的には、
・壁紙の剥がれや汚れ
・床材の大きな傷や剥がれ
・トイレの失敗によるシミ
・ペットが原因の悪臭
などがあります。
ペットが原因の汚れは、修繕範囲が広く、状況によっては数十万円以上の修繕費の請求が生じる場合もあります。
このよう想定外の出費を防ぐためには、
・ペットのトイレのしつけを徹底する
・こまめに換気を行う
・ペットの排泄物やごみはきちんと捨てる、室内に貯め置かない
・留守番中はサークルに入れ、室内の破損や汚損を防ぐ
・契約条項に沿った内容の飼育を守る
またペットOKとするリロケーション物件でもペットのサイズや種類、頭数の制限は設けられています。たとえば小型犬1匹のみOK、猫は不可、小動物や鳥類は不可、多頭飼い禁止などが挙げられます。
これらに反してペットを飼育していた場合、退去時の原状回復不要は相当な額になる可能性があるので注意しましょう。
特に、近年増加傾向にあるトラブルは猫に関する内容です。猫が壁紙や畳で爪を研ぐ、退去時には全面取り換えが必要になるという内容です。もちろん費用は家賃数か月分にもなります。このようなトラブルを防ぐためには、猫の爪を1か月に1回程度切る習慣をつけると効果的です。
ペット不可の物件で、ペットの飼育がバレるケースがある
バックに入るほどに小さな犬や無駄吠えの少ない犬、散歩が必要のなく周囲に気づかれにくいといわれる猫、ケージ飼育が可能で無駄吠えの心配もない小動物であればペットNGなリロケーション物件でも飼育できるのではないか?というペット好きの方の意見も少なくありません。
確かに、入居契約を済ませ、引っ越し後に物件管理会社や貸主が住まいに立ち入り検査を行うことは滅多にありません。かといってペット飼育を周囲に知られずに行えるという訳ではありません。
ペットを飼っている住まいは、やはり特有の臭いが充満し、部屋の隅々には抜け毛や汚れが生じます。退去時にどんなに徹底した清掃を行っても部外者から見れば一目瞭然です。
もちろん入居中も、家主の不在時にペットの鳴き声がしたり、ペットの足音、さらにはゴミ捨て場のゴミからペット飼育がバレるケースもあります。
もし契約に背き、無断でペット飼育を行うと、最悪の場合は契約違反を理由に即日退去をもとめられるケースに発展してしまいます。突然の退去となれば引っ越し先を探し手間も費用もペットの行く先も困り果ててしまうでしょう。
ペットを飼うことを許可するかどうかは物件所有者にとって大きな意味があります。ペット飼育を認めるということは、大切な財産である物件の損傷リスクが高まるということでもあります。
無断飼育は厳しい対処が講じられることもあるので、くれぐれも安易に行ってはいけません。
まとめ
ペットOKな物件は年々増加傾向にあります。中にはペット好きのための設備やサービスをセールスポイントにする物件もあるほどです。せっかくペットと暮らすのですから、どうどうと安心して暮らせるペットOKなリロケーション物件を探しましょう。