- お役立ち情報
やっぱり大変!?空き家の維持・管理にかかる費用とは?
2019.10.30
家やマンションを所有していると税金・維持費・管理費とお金が掛かりますよね。自分や家族が暮らしている家ならば、高いなと感じつつも仕方ないと思い支払いますが、空き家の場合はどうでしょうか。
住んでいなくても税金は掛かりますし、維持費もばかになりません。皆さんは、空き家の維持・管理費が一体いくらくらいかかるかご存知でしょうか。今回は空き家を維持・管理するのに必要なこと、その費用はどのくらいなのか考えていきたいと思います。
空き家にかかる税金・費用
空き家も資産になるので税金や維持のための費用がかかります。発生する費用、発生の可能性があるものについて見ていきましょう・
固定資産税
土地や家などの不動産を所有していると必ず支払わないとならない税金です。毎年1月1日時点の所有者に納付書が届き支払います。
固定資産税の納付額は、固定資産税評価額×税率(1.4%が基準)になります。新築か中古なのかによって負担額が変わることがあります。固定資産税は3年に1度のペースで見直しがされていて土地は時価の60~70%、建物は建築費の50~70%になっています。
固定資産評価証明は、不動産の所有者であれば役所で取得が可能なので気になる方は、一度確認してみても良いかもしれませんね。住んでいない空き家だからと固定資産税の支払いをしないでいると督促状もきますし、最大で年14.6%の遅延金も発生してしまうので必ず支払いましょう。
都市計画税
市街化区域内に1月1日の時点で不動産を所有している人が支払う税金で固定資産税と一緒に支払いますが、市街化調整区域内にはかかりません。都市計画税の計算方法は、固定資産税評価額×0.3%とされています。この0.3%は都市計画税率の上限になっています。
火災保険料金
空き家の場合でも火災保険が必要です。放火などの不審火にも備えなくてはなりません。誰も住んでいない空き家、ボロボロで住めなくなった空き家なんて価値がないから火災保険なんて不要という考えは改めたほうがいいでしょう。
燃えた残骸をどうやって片付けるのか考えてみてください。燃え残った部分を壊したり撤去し更地にするのにも200万円は掛かると言われています。
火災保険に加入していれば年間数万円~数十万円の費用は発生しますが、加入している方がメリットは大きいと言えるでしょう。
ライフライン
住んでいない空き家であっても、電気・ガス・水道のライフラインが整っている場合、基本料金が発生し、それぞれの明細書もしくは領収書を見れば基本料金が記載されています。高額ではないとしてもちりも積もればまとまった金額になります。
庭の手入れ
庭がある場合は手入れをしてあげなくては荒れ放題になってしまいます。荒れた庭は、空き家だと直ぐに分かりやすく、不法侵入で家の中を荒らされやすくなったり、粗大ゴミなどを不法投棄されやすくなってしまいますので、手入れすることをおすすめします。
庭師を頼むと数万円の費用が掛かりますが、自分で手入れをする場合、自分が住んでいる場所から空き家が遠い場合は交通費や、時間を考えるとどちらが費用を抑えられるかは個々のケースによるでしょう。
また降雪量が多い地域だと雪下ろしをしないと家がつぶれてしまうのでその費用も考えなければなりません。この場合の費用相場は作業員一人で行うことは考えにくく、一人1日1万5,000円~2万円あたりのようです。屋根からおろした雪を重機など使い片付けるとなるとその費用は更にあがってしまいます。
家の修繕費
住んでいる家同様に、空き家も常に紫外線や雨風の影響を受けるため、傷んできます。外壁や屋根の塗装、ベランダの防水、サッシや雨樋を新しくするなど、外壁等の工事が必要になります。
この場合、10年に一度を目安にしても100万円以上の費用がかかることになります。外壁のヒビをそのままにしておくと、そのヒビが亀裂になりそこから雨水が染み込み家の構造部分に損傷を与えるので、家が倒壊する危険もあります。
できるなら空き家であっても定期的に足を運び変化や予兆がないか見回ることが必要です。自分で出来る対処はDIYで行ってもいいでしょうし、費用を抑えられる部分は押さえ、費用をかけて管理する部分には惜しまないというのが良いのではないでしょうか。
年間20万円以上になる
業者に依頼する修繕を引いても、税金や基本料金、庭、家内の管理維持となると空き家でも年間20万円~50万円は費用としてかかってしまいます。空き家なのにそれだけ掛かるのは勿体ないなと感じますよね。
家は手入れや管理をしないとどんどん傷んでしまいます。空き家の管理を事業としている空き家管理代行業者もあるので活用してみるのもひとつですが、それにも費用が掛かりますよね。
費用だけがかかる空き家ならば売却して手放してしまおうと考える方もいらっしゃるでしょうが、空き家を賃貸で貸すという方法もあります。短期借家契約なら貸し出す期間を予め定めることが出来ますし、リロケーション管理会社に委託をすると管理も任せることができるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。