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急な転勤でリロケーション!お気に入りの家具は残せる?
2020.02.15
この記事では持ち家をリロケーションすることによって、「持ち家に置いていた家具や車をそのまま残すことはできるのか?」という点についてお伝えしたいと思います。転勤や海外赴任などにより、持ち家、そして家具や車の管理に困っているという方はぜひ参考にしてみて下さい。
① 転勤や海外赴任が決まった時は、“リロケーション”を活用してみよう
仕事で転勤や海外赴任などが決まり、ただ持ち家を空けるだけでは持ち家の家賃と新居の家賃どちらも発生し、経済的な負担が増えてしまいますよね。では、自宅をしばらく空けることになった場合はどうしたら良いのでしょうか?
そこで活用したいのが、”リロケーション”という、持ち家を賃貸に売り出すことで家賃収入を得る方法です。平成12年の借地借家法の改正によって、所有者と入居者の間で持ち家の更新をしない定期借家契約を締結し、貸主本位で賃貸契約を終了させることが可能になりました。リロケーションを活用することで、家賃収入を得つつ持ち家のローン返済に充てる、家賃収入を新居の家賃の支払に充てることができます。
また、住宅ローン減税を受けている場合であっても、所定の手続きをすればリロケーションをしながらでも減税の適用を受けることができます。このように、リロケーションにはメリットが多いため、転勤等でお悩みの方に是非ともお勧めしたい方法なのです。
そして、“リロケーション”を行う上で気になるのが、持ち家にある家具を残せるのかどうかという点です。次に、リロケーションを行う際の家具の扱いについてご紹介します。
② 家具は残せるの?
結論から言うと、家具を残したままリロケーションを行うことは可能ですが、日本では家具付き物件の馴染みが薄いため、何か事情がない限りはあまりおすすめできません。理由としては、「入居者が家具を使用して、修繕が必要になる場合がある」・「修繕工事が発生した際に、費用の負担を巡ってトラブルになる可能性がある」・「入居者が既にある家具を使うことを、あまり良いと思わない可能性がある」などが挙げられます。
残した家具・家電の所有権は貸主にありますが、入居者から処分や移動を求められた場合には、処分費用や処分に費やす手間が発生してしまいます。
これらの点を踏まえると、原則家具は賃貸に出す前に撤去した方が良いかと思います。ただし、エアコンや照明などについては要相談になる場合もあります。加えて、そのまま残しておきたい大型家具などがある場合は、空き家管理サービスやトランクルームを利用して保管しておく方もいるようです。
③ 車も残せるの?
車については、専門業者を活用して保管してもらう、親族や知人等に一旦保管してもらう、売却の手続きを取るのが現実的な選択となるでしょう。
車の管理に困った場合、まず真っ先に思いつくのが親族や知人等に一旦保管してもらうことですが、車の譲渡も規定の親族間であれば問題ないですが、知人などに渡す場合は名義変更や税金の問題が発生するため注意が必要です。そのため車の保管は、親族等を頼る、専門業者に依頼して保管してもらうのが一番良い選択と言えます。
車の保管は家具とは異なりトランクルームなどのサービスを活用できません。また、車は室内清掃やエンジンの点検など定期的なメンテナンスも必要なものですし、盗難やイタズラ等のリスクを考えても、誰かに保管をお願いしておくのに越したことはありません。
選択肢の一つとして、いっそ車を売却してしまうのも一つの手段でしょう。売却したい場合、車の買い取り業者に依頼して売却の手続きを進める形となります。しかし、引越し作業やそれに伴う手続きと同時進行で車の売却を進めるとなると、引越し・転勤というただでさえ大変な状況においてさらに負担を増やすこととなります。
もし、売却に時間を割くのが難しい、それでも車を売却したという場合は売却の代行サービスの利用もおすすめできます。代行サービスを活用する際は、売却で必要な書類に加えてそのサービスの利用に必要な書類や委任状も併せて用意が必要です。そして、もし自動車保険に加入している場合は、損保会社のカスタマーセンターまたは契約している自動車代理店に連絡し、保険の解約または中断の手続きも行うことも必要です。忘れてしまうと、車を使用していないにも関わらず保険料が発生してしまう上に、連絡があった際の対応にも苦慮します。
結論として、リロケーションを行う場合、家具や車を残しておくことはおすすめできません。
トラブルを避けるためにも、事前にしっかりと処分や一時的な保管先を確保しておくようにすることが大切です。