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リロケーションの費用相場はどのくらい?

2020.03.14
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一定期間のみマイホームを貸し出すことを、リロケーションと言います。一般的に部屋を貸し借りする際に結ぶ「普通借家契約」の場合、貸主の都合で入居者を退去させることはできませんが、リロケーションのような「定期借家契約」であれば、契約期間の満了と同時に入居者は退去しなければなりません。そのため、転勤などで一定期間自宅を不在にするが、数年後は戻って来てまた住みたいので、その数年間だけ賃貸住宅として自宅を貸し出したいというニーズに適したシステムです。

数年間のみ自宅を他人に貸し出す場合、一般的にはリロケーション会社に仲介を依頼することになります。家賃収入を得られるため、空き家として放置しておくよりもお得なリロケーションですが、リロケーション会社と契約することで発生する費用相場や、その内訳はどうなっているのでしょうか。

リロケーションを利用するまでの流れ

まずは、リロケーションとしてマイホームを貸し出すまでの流れについて見ていきましょう。

リロケーション会社を選ぶ

管理業務委託契約を結ぶ

リロケーション会社と相談して、家賃など募集条件を決める

必要であれば修繕やハウスクリーニングを行う

入居者の募集・審査

入居開始

以上のような流れになります。家を貸すまでの流れとしては、普通借家契約であっても定期借家契約であってもほとんど変わりません。

家賃に関しては、地域や築年数、間取りなどによっておおまかな金額はあらかじめ提示してもらうことができますが、実際に入居者を募集する前には担当者が現地を訪問し、貸出方法や貸出年数なども鑑みながら最終的な家賃を決定することになります。ちなみに、入居者が見つかりづらい定期借家では、周辺の家賃相場よりも安い家賃を設定するのが一般的です。具体的には、2年契約で20~30%、3年契約で15~25%、4年契約で10~20%ほど安くする場合が多くなっています。

リロケーションを利用する際にかかる費用

「管理委託申込料」
リロケーション会社と契約を結ぶ際に発生する、着手金のようなものです。相場としては1万円前後ですが、会社によっては無料の場合もあります。

「契約事務手数料」
入居者の募集や審査、入居者との間で結ぶ賃貸借契約などの事務手続きにかかる費用です。相場としては、賃料の1か月分が一般的です。

「保証料」
入居者が決定すると、事務手数料とは別に保証料が発生する場合があります。その場合も、賃料の1か月分が相場となっています。

以上が、リロケーション会社との契約から入居者の決定までにかかる費用の内訳です。これらのほかに、毎月かかる費用が「管理手数料」です。リロケーション会社のメイン業務である賃貸管理にかかる費用で、賃料の10%が相場となっています。ただし、滞納保証などのオプションが付いている場合、もう少し高く設定されていることもあります。

その他、年に1回、リロケーション会社との契約の「更新料」として家賃の0.5か月分がかかる場合があります。また、送金手数料や写真撮影料が別途かかる場合もありますので、詳しくは契約前にリロケーション会社に確認するようにしてください。

設備等の修繕費は貸主負担?

大切なマイホームを他人に貸し出すときに心配になるのが、壁や床、設備などを汚したり壊したりせずきれいに住んでくれるかどうかという点です。リロケーションに特化した不動産会社であれば、数年後貸主が戻ってくることも考慮して入居審査を厳しくしているため安心ですが、どんな人でも普通に生活していれば、ある程度汚してしまったりすることはあるでしょう。そのような場合、修繕費用などは入居者に請求できるのでしょうか。

結論から述べると、経年劣化によるものや通常の範囲内での傷や汚れに関しては、入居者に修繕費用を請求することができません。具体的に言うと、畳の変色や家具の設置による床のへこみ、テレビや冷蔵庫による電気焼けなどが当てはまります。一方で、カーペットに飲み物をこぼしたことによるシミやカビ、ペットが付けた傷など、入居者の過失や故意による傷や汚れに対する修繕費用に関しては費用を請求することができます。

これらの具体例は、退去時のトラブルを未然に防ぐために作られた、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を基にしています。ホームページから資料をダウンロードすることができますので、詳細はそちらでご確認ください。

まとめ

マイホームをリロケーションという形で貸し出す場合、契約時や毎月の管理手数料などがかかるほか、原状回復にかかる修繕費用などの多くは貸主の自己負担となります。ただ、これらの費用は普通借家契約の場合も定期借家契約の場合もそこまで大きな違いはありません。

家は人が住んでいないだけで急速に劣化していきます。ですから、転勤などでマイホームを数年間不在にする場合、他人に貸し出すことで家の劣化を防ぐのがおすすめの手段です。普通借家契約では入居者を追い出すことはできませんから、契約満了とともに確実に退去してもらえる定期借家契約=リロケーションを利用しましょう。