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3分でわかる!リロケーションの代行会社がやってくれる業務内容は?

2020.09.07
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「家を買ったばかりなのに転勤になってしまった…」こんなときどうしますか?転勤終了後、同じ家に戻ってくる予定であれば売りたくはないでしょうし、空き家にしておくのももったいないですよね。そこで検討していただきたいのが、リロケーションです。この記事では、一時的に家を貸し出せるリロケーションについて解説します。

リロケーションとは?

リロケーションとは、転勤などにより一定期間留守になる持ち家を第三者に対して賃貸できるサービスです。

普通の賃貸契約との違い

リロケーションは通常の賃貸契約とは異なり、貸主の意思が優遇されるのが特徴です。通常の賃貸契約(普通借家契約)では、貸主よりも立場の弱い借主が手厚く保護されています。そのため、正当な理由がない限り賃主から更新の拒絶ができません。つまり、一旦家を貸し出してしまうと、借主が更新したいと言い続ける限り、原則として貸し続けなければなりません。これでは、いつまで家を貸しに出して、いつ退去してもらうのか、貸主のほうで時期をコントロールすることができなくなってしまいます。転勤期間終了後に、自宅に戻りたくても戻れないという状況が発生する可能性もあります。一方リロケーションでは、普通借家契約とは異なり、定期借家契約と呼ばれる賃貸契約を用いるのが一般的です。定期借家契約では、貸主の事情を考慮した契約内容にすることが可能です。家の貸出期間を短くするなど、契約期間を比較的自由に設定できたり、更新を許可せず期間満了で契約を終了できたりします。

リロケーションのメリット

それでは、リロケーションを利用することのメリットを見ていきましょう。
主に、以下の4つがあげられます。

・家賃収入が得られる
不動産の賃貸による副収入を得ることができます。

・不審者の侵入を防ぐことができる
長期間、人が出入りしている気配のない空き家は、不審者によって不法侵入される恐れがあります。入居者がいることで、そういった犯罪被害のリスクを抑えられます。

・建物の劣化を防ぐことができる
人が住むことで家の中を自然に換気できます。放置したままの建物はどんどん傷んでしまいますので、住んでもらうことで、家を適切な状態で維持できるのです。

・家の貸出期間を貸主が設定できる
前章で解説したとおり、普通借家契約よりも貸主の意思が優遇されるため、貸主の希望する期間だけ貸し出すことができます。

リロケーションにはこのようなメリットがあります。実際にリロケーションを利用する場合は、賃貸契約に関わる様々な手続きを代行してくれる、代行会社に依頼するといいでしょう。次の章では、代行会社がどのような業務を行うのかについて、詳しくご説明します。

リロケーション代行会社はどんな業務をやってくれる?


代行会社により異なりますが、主なサービス内容をご紹介します。

入居前

・入居率アップに向けた提案
入居申し込みが集まりやすくなるよう、募集条件やリフォームについてアドバイスをします。

・入居希望者募集
入居希望者を募ります。内覧の希望があった場合には、部屋の案内も行います。

・借主との賃貸契約
入居申し込みがあった際は、入居審査を実施した後、賃貸契約の締結に進みます。

入居中

・家賃回収・トラブル対応
万一家賃が滞納されている場合は、催促の連絡を行います。また、入居者からのクレームや災害などのトラブル発生時も対応します。

入居後

・退去時の手続き
鍵の引き渡しなどを含めた退去手続きを行います。もし円滑に退去してもらえない場合は、立ち退き交渉を進めます。退去後は物件を調査し、原状回復費用の算出・請求を行います。

入居前〜入居後

・建物の維持管理
物件引き渡し前後の状態記録を行い、退去後の原状回復時、工事内容や費用を提案します。また、必要に応じて設備修繕工事のための施工業者手配や、緊急時の対応を行います。

このように、入居前から入居後まで様々なサポートを行ってもらうことができます。もし、なかなか入居者が決まらなかったり、居住者とトラブルがあったりした場合、自ら対策・対応するのは非常に困難です。リロケーション代行会社を活用するのがいいでしょう。

リロケーション会社を選択する際に注意するポイント


それでは、リロケーション会社を利用する場合、どのような会社を選ぶのがいいのでしょうか。重視すべき5つのポイントをご紹介します。

・信頼できる担当者がいる
安心して任せられる担当者に依頼するようにしましょう。やり取りをしている中で、担当者の対応に不信感を抱いた場合は、リロケーション会社の変更を検討してみてください。

・入居者募集時の対応
広範囲に募集をかけるなど、入居者が早く見つかるような募集方法をとっている会社を選びましょう。早く入居者が見つかれば、その分早く家賃収入が得られるようになります。

・管理戸数の多さ
管理戸数が多ければ、取引した物件の数が多く、実績のある会社と言えるでしょう。一概に管理戸数だけで良し悪しの判断はできませんが、万一なにかのトラブルがあった場合でも、豊富な経験からスムーズな対応を期待することができます。

・希望に合うサービス
会社によってサービスの幅は異なります。必要最低限のサービスのみを提供する会社や、より手厚いサポートのある会社もあります。それによってかかる費用も変わりますので、自分が必要とするサービスに合った会社を選ぶのが懸命です。

・収支報告書の発行
家賃収入がある場合、確定申告をする必要があります。会社からの収入報告書があれば、確定申告時に手間を減らすことができますので、準備してもらえるか契約前に確認しましょう。

まとめ

一時的に留守にする持ち家を賃貸に出すことで、有効に活用することができます。リロケーションを利用すれば、再び持ち家に戻りたいタイミングで戻ることも可能です。また、代行会社に依頼することで賃貸に関わる様々な業務は委託することができますので、ぜひ自分に合うリロケーション会社を探して相談してみてください。