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知っておきたい!転勤による賃貸の途中解約は違約金が発生する?

2020.10.14
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多くの場合、サラリーマンに転勤はつきもの。転居を伴う転勤が決まり、急に引っ越しせざるを得なくなるケースもありますよね。そのとき退去する家が賃貸物件の場合、途中解約が必要になるでしょう。今回は、転勤によって賃貸の途中解約が発生した場合の違約金について、わかりやすく解説します。

転勤による賃貸の途中解約は、違約金が発生する?

マンションやアパートなど賃貸物件の契約には、あらかじめ契約期間が定められています。期間は2年間と定められていることが多いです。しかし、2年間住み続ける予定で借りていても、急な転勤が決まった場合には、契約期間の途中で引っ越しをせざるを得なくなることもあるでしょう。基本的には、賃貸契約の期間中でも途中解約して退去することができ、違約金は発生しません。ただ、契約内容によっては違約金が必要になるケースもあります。どのような場合に違約金が発生してしまうのか、退去時に損をしないために注意しておきたいポイントについて、次の章で解説します。

賃貸を途中解約するときに気をつけること

退去予告は早めに記録に残る形で行う

退去が決まったら、すぐに大家さんや管理会社に解約したいという旨を申告しましょう。いつまでの申告が必要かについては物件により異なるので、契約書を確認する必要があります。一般的には、退去希望日の1ヶ月前までとされているケースが多いでしょう。また、申告の仕方にも注意しましょう。口頭でのやり取りの場合、きちんと説明したつもりでも相手に伝わっておらず、後々面倒な問題になってしまう可能性があります。そんなトラブルを避けるためにも、メールやFAXなどきちんと文面で残る形で退去予告をするのがおすすめです。

違約金が発生するケースに注意

基本的には、違約金は発生しないと前章でお伝えしましたが、少なからず違約金が生じることがあります。下記いずれかのパターンに該当していないか、契約書で確認しておきましょう。

・契約書で違約金の支払いが途中解約の条件とされている場合
一部の物件では、違約金が生じる可能性があります。特に敷金・礼金などの初期費用や家賃が相場より安い物件は要注意。違約金の金額が高めに設定されているケースもあります。

・短期解約違約金が発生する場合
短期解約違約金とは、短期間で解約すると発生する違約金のことです。これが契約書に含まれている場合、1年未満など短い期間での解約をすると違約金が発生する可能性があるので注意しておきましょう。

もし上記の違約金が発生するケースに当てはまったら、期限内に退去予告を行ったとしても違約金は支払わなければなりませんので、注意してください。

退去月の家賃は契約や解約時期によって異なる

月の途中で解約する場合には、解約するタイミングや契約内容によって、退去月の家賃が変わってきます。清算方法は、以下の3パターンがあります。

・日割り
1日単位で計算。1月分の家賃を月の日数で割り、解約までの日数をかけます。

・半月割り
半月単位で計算。15日までに解約した場合は、家賃の半額となります。

・月割り
解約のタイミングに関わらず、まるまる1ヶ月分の家賃を支払う必要があります。
月頭に解約する場合には、余分に1ヶ月分支払うようなものなので注意しなければなりません。

退去月の家賃精算方法については、契約書に記載されているので、事前に確認しておきましょう。契約内容によっては、解約日が1日ずれただけで、家賃1ヶ月分の支払い有無に関わるほど大きな差になることがあります。無駄な出費を増やさないためにも、早めに調べておくことが重要です。

転勤による賃貸の解約をする際は、違約金が必要か契約内容を確認すること


途中解約に関する取り決めは、必ず契約書に記載されています。転勤による途中解約は借主の都合による解約となりますが、契約書に記載がなければ、原則として解約金を支払う必要はありません。反対に記載があれば、原則として支払いの義務が生じます。違約金の有無や発生条件について、前もって契約内容を確認しておくようにしましょう。契約内容によっては、解約する時期を見計らうなど、余分な出費を増やさないための工夫が必要です。わからない事があれば、大家さんや管理会社に相談してみるのがいいでしょう。

まとめ

転勤によって賃貸物件を途中解約する際の違約金や注意すべきことについて解説しました。違約金が発生するのか、どうすれば余計な出費を減らすことができるのか、契約書をよく読んで対策するのが重要です。もし直近では転勤が決まっていない場合でも、転勤の可能性があるならば、あらかじめ途中解約時の違約金について確認しておいたほうがいいでしょう。転勤が決まった時には、仕事をしながら転勤先の生活の準備をするなど、バタバタして気が回らないことが増えてしまいます。いざというときに焦らず対応できるように、前もって確認しておくのがおすすめです。