• お役立ち情報

副収入が得られる!マンションをリロケーションするメリットとデメリット

2021.02.28
Pocket

様々な条件を熟慮し、ローンを組んでマンションを購入したのに、転勤の辞令が出てしまい引っ越しを余儀なくされてしまったら、あなたならどうしますか?売りますか?それとも、人に貸しますか?ここでは、購入したマンションを短期間だけ貸し出す「リロケーション」という手法について、貸し手側のメリットとデメリット、必要経費についてご紹介します。

マンションをリロケーションする貸し手側のメリット

リロケーションという賃貸方法なら、期間限定・短期間のみという条件で人に貸すことが出来ます。そのため、2~3年で戻ってくることが決まっている転勤の場合におすすめの方法です。では、マンションを貸す側にどのようなメリットがあるのでしょうか?

1つ目のメリットは経済的負担の軽減できるという点です。売るという選択肢もあるでしょう。ですが、一度でも居住したマンションは中古物件となり、購入した時よりも低価格で取引されます。そのため、ローン残高によっては売れたとしてもローン返済はまだまだ続くこととなり、ローン返済と転勤先での家賃とこれまで以上の経済的な負担となります。
購入したマンションを所有し続けることで、固定資産税を支払う義務がありますが、人に貸すことで家賃収入が見込めますので、固定資産税・ローン返済・転勤先での家賃に充てることが出来ます。

2つ目のメリットは、転勤から戻ってから新たな家を探す必要がないという点です。短期で戻ることが決まっている場合、もしマンションを手放していたら、新たに家を探す必要があり、購入すれば新たなローンを組むこととなります。手放したマンションのローンが残っていた場合、その残高によっては新たなローンを組むことが出来なかったり、組めたとしても以前よりも低額の借り入れとなったりと、メリットはありません。
しかも、一時的とはいえ2つのローンを支払い続けることとなりますので、かなりの経済的負担となります。ですが、リロケーションという方法で人に所有マンションを貸していれば、契約条件は期間限定ですので、契約満了を持って借主には立ち退いてもらうことが出来ます。転勤から戻った時に自宅に戻ることが出来るのです。

3つ目のメリットは、人が住むことで家の劣化を軽減できるという点です。家は人が住まないと劣化が早くなります。特に気密性の高い鉄筋コンクリート製のマンションでは、隙間風もありませんので、定期的に窓を開けて通気しないと水回りにカビが発生していたり、壁紙がはがれていたりと、劣化する条件ばかりです。人に貸すことで、掃除などの定期的なメンテナンスができますので、この自然劣化を抑えることが出来ます。

マンションをリロケーションする貸し手側のデメリット


では、リロケーションは貸し手にデメリットがないのでしょうか。残念ながらいくつかのデメリットもあります。

1つ目は、借り手が見つかりづらく、家賃が安くなる傾向にあるという点です。短期間・期間限定・更新無しという条件では、中々借り手が見つからず、また、賃貸期間が短い場合は短期契約のアパートなどと競合する可能性もあり、家賃設定が同等物件から見て比較的安くなる可能性があります。

2つ目は借り手の質です。丁寧に住んでくれる借主であれば家は傷みませんが、マンション内でペットを飼ったり、定期的に掃除をしないでごみをため込んだり、水回りの掃除をしなかったりなど、不衛生な状態で済み続けるような方が借主だと、家は傷みます。

3つ目は、リロケーションをすることでいくらかの費用が掛かるという点です。近隣在住であれば、貸し物件を自分で管理することは難しくありません。ですが、遠方、特に海外在住の場合、貸し物件の管理を自分で行うのは現実的ではなく、不動産業者に管理を依頼することとなります。そのため、不動産業者に支払う経費が別途必要となります。

マンションのリロケーションにかかる費用

では、不動産業者にマンション管理を依頼した場合、どのような経費が掛かるのでしょうか。先ずは、入居者が決まる前までに必要となる経費として、賃貸物件の点検費用・クリーニング費用・修繕費などがあります。ただ、これらの費用についてはこれまで貸主が丁寧に住んでいた場合、また入居期間が短かった場合には、点検費用のみで収まる場合もあります。次に、入居者との契約時に契約事務手数料が必要となります。そして、毎月の経費として管理費・事務手数料・修繕費等がかかります。修繕費はオプション契約となることもあります。また、管理費は賃貸借料金に応じて変わりますので、気になる方はリロケーション物件を扱っている不動産業者に一度相談してみるといいでしょう。

まとめ

せっかく購入したマンション、ローンが残った状態で転勤が決まり、家族で引っ越しをするなら戻ってきた時のことまで考えてリロケーションするという選択肢もあります。特に海外転勤が決まった場合、家具を持って海外に引っ越しをするのは現実的ではありません。ですが、リロケーションする場合、家具や家電付きで貸し出すという方法もあるのです。確かに、マンションをリロケーションすることでいくつかのデメリットはありますが、それを補うだけのメリットがあります。