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空き家を活用して地方へ移住計画。具体的な移住の方法は?
2021.10.20
近年は、古い空き家を活用して田舎暮らしをする人が増えてきました。昔は、リタイヤした老年層の住処として人気を博しておりましたが、最近では若年層の中にも移住して「スローライフ」を満喫する人が増えてきているそうです。では、具体的に移住する手段にはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、その方法についてお伝えしていきたいと思います。
空き家を使った移住計画とは?
新型コロナの発生と感染拡大により、都内で働く人にとっても大きな転換期となっている昨今です。国による政策の後押しも手伝って「地方移住」する人が増えてきています。「ゆっくりと大自然に囲まれて、安心安全で暮らしていきたい」「子供の教育環境・安全を考慮して地方移住したい」そんな声も聞かれることが多くなりました。しかし先の見えづらい時代ですから「可能な限り生活費用は安くすませたい」という要望を持つ人もまた多いのも事実です。そこで空き家を中古物件として売却する、賃貸物件として活用する方法が注目されているのです。市区町村の移住相談窓口のデータによれば、実は、新型コロナ発生以前から地方移住への相談件数は増加傾向にありました。平成30年度には298,000件もの問い合わせがありましたが、その数は前年比38,000件です。全国各地の移住相談窓口は、平成31年の時点で首都圏71、近畿地方圏で23、全国で164が存在しています。現在も相談窓口は増加しているため、以前より相談しやすくなったといえるでしょう。
テレワークを活用し地方移住を実現
新型コロナの感染拡大によって、テレワークの推進が飛躍的に伸びています。と同時に「UIJターン現象」で地方移住を可能性として考える人も増加傾向にあります。コロナショック直後には、宮崎県などでは、緊急事態宣言中であってもかなりの問い合わせがあったと新聞社が報道していた程です。社会におけるテレワーク環境の充実と政府のテレワーク推進(総務省は、優れたテレワークの取り組みを実施している企業に総務大臣賞を授与)が地方でのビジネスを可能にし、地方移住者を後押ししています。「ビフォーコロナ」の時代であれば、地方に住み、仕事をするなど考えられなかったでしょう。ところがここ数年のネット環境の変革・企業のDX推進の流れとともに、会議は対面ではなくなり、出社の機会が少なくなった企業も多くなっています。遠隔での会議や業務進行が可能になったことで、地方に住みながらも都心に所在地を置く企業で働くことも可能となっているのです。
地方移住の具体的な手順は?
地方移住は土地と自分との相性もありリスクも伴いますから、最初は低価格で入手しやすい空き家を住まいとするのはおすすめの方法です。ここで、地方移住の具体的な手順を解説します。
住みたいと思った土地の特徴をリサーチ
まずは、土地の候補をいくつかピックアップし、地域の特性や雇用事情、ハザードマップなどを調べましょう。交通インフラの確認も非常に大切です。万が一、自家用車が動かなくなったとき、運転ができなくなったときを考えて、公共の交通手段を調べましょう。家から駅までの距離と所要時間、往復の道沿いにあるお店・施設、最寄りのバス停などをチェックします。毎日の生活品をどうやって確保していくのかも大変重要です。スーパーやコンビニまでの距離と交通手段、WEBで買い物をした際に届くまでの日数などを調べておくとよいでしょう。
不動産会社に相談する
具体的に住みたい地域が定まってきたら、いくつか候補を絞った段階で不動産会社に相談することをおすすめします。「この場所以外考えられない」と、あまりに絞り込んでしまうと、避けられないデメリットがあった場合に移住先の選定からやり直すこととなってしまいます。地域の事情に詳しい不動産会社に相談し、プロの目線で移住をサポートしてもらいましょう。もちろん、相談してすぐに移住しなくてはならないわけではありません。
まとめ
今回は、空き家を活用した移住について解説しました。地方移住の計画を立てている人にとっては、耳寄りな情報があったかもしれません。Withコロナの時代となり、私たちの生活は大きく変化しています。都市で仕事をするために都市に住むことが必須ではなくなり、ライフスタイルの多様化が急速に進んでいます。その中で「空き家を活用した地方移住」は魅力的に映るかもしれません。地方移住に興味を持ったら、まずは住んでみたい地方を探すところから始めてみましょう。