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空き家を湿気から守るには?エアコンの有効活用

2021.10.30
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空き家は長期間に渡って、住人がいない物件であるため、管理が行き届かずに劣化が早くなります。空き家の所有者のなかには、使い道に悩む人も。しかし将来的に「空き家を売却したい」「賃貸物件として活用したい」と考えているなら、空き家の資産価値を維持しなければなりません。劣化には「湿気」が大きく関係しています。そこで本記事では、空き家を湿気から守る方法を説明します。

空き家の資産価値を守る方法とは?

空き家を放置して手入れが行き届かなくなると、カビの繁殖や悪臭が発生しやすくなります。自動車も放置した状態ではエンジンが動かなくなるのと一緒で、空き家もまた家としての機能を失ってしまうのです。空き家の資産価値を守るためには何をすればいいのでしょうか。空き家の劣化防止に有効な対策を紹介します。

定期的に換気する

日本は湿気が多く、とくに梅雨の時期は換気が必要不可欠です。木材を使用しているフローリングや家具も湿気に弱いため、カビやダニの繁殖で劣化が早くなります。室内の窓を閉じた状態では、直射日光が当たらないので、換気の習慣化が必要です。窓を開放したり、換気扇を稼働させるだけでも、細菌の繁殖防止につながります。

水道・ガスを使用する

水道は長く使用しないと、悪臭や害虫が発生しやすくなります。水道管内部には、水を溜めておき、悪臭や害虫の侵入を防止する「トラップ」という部分がありますが、長く水を流していないと水が蒸発してしまうことがあります。水が蒸発すると、悪臭や害虫が管を通って上がってきてしまうのです。こ

定期的に掃除する

日常的に誰もいない空き家は、掃除する回数が少なくなります。放置すると当然ながら、室内に舞うホコリが溜まり、害虫が増加する原因に。ネズミや猫の住み家となりやすいため、電化製品の配線や部屋の壁・柱が傷ついてしまいます。また、玄関や庭のメンテナンスも怠ると、草木が生い茂って外壁のすき間に入り込む場合も多いようです。

防犯対策を行う

空き家は空き巣のターゲットにされる可能性が高い物件です。空き巣は、郵便ポストの中身や人の出入りを下見することが多いため、防犯対策を施す必要があります。具体的には、定期的に清掃や見回りに行く習慣を持つ、防犯カメラを設置するなどです。空き巣に防犯意識の高さをアピールすることも被害の未然防止につながります。

エアコンの管理を行うメリット

空き家にエアコンを設置している場合は、メンテナンスを行うことがおすすめです。エアコンは空調管理に適しており、空き家の換気に活用できます。湿気の多い時期になると、エアコンにもカビが繁殖しやすく、ホコリが溜まるので、フィルター掃除が必要です。しかし、エアコンの管理を行うメリットとして、除湿機能で一気に部屋の湿気を取り除く点が挙げられます。清掃や見回りに行く際にエアコンを有効活用すると、劣化防止になります。

湿気による住宅の劣化を防ぐには

どんな住宅でも経年劣化による傷みは出てくるものですが、湿気に注意するだけでも家を長持ちさせることにつながります。前述したように、換気は室内の湿度を下げるために有効ですが、梅雨時期や雨の日には逆効果となってしまいます。

除湿器を活用する方法も

最近では水を捨てなくてもよいタイプの除湿器も販売されています。エアコンの除湿モードは基本的に夏場向けの機能ですから、夏以外の時期は除湿器を使用することをおすすめします。本来室内の温度を調節するためのエアコンよりも、除湿器の方がパワフルに湿度を下げてくれることも。予算や空き家の管理に訪れる頻度などによって、使い分けるとよいでしょう。また除湿器を設置した場合には、空き家を売却・賃貸しする際に物件価値にプラスの価値を付けることができます。

空き家の状態を維持するためにしっかり空調管理をしよう

空き家の劣化原因である湿気をなるべく取り除くために、空調管理が大切です。風呂場や靴箱、クローゼットも湿気が溜まりやすい場所なので、扉を開放しておきましょう。少なくとも月に1回1時間は家中の換気を行い、エアコンや除湿器換気扇を有効活用することがおすすめです。空き家の状態を維持するメリットは大きいため、空調管理はしっかりしましょう。

まとめ

本記事では、空き家を湿気から守る方法からエアコンの有効活用について解説しました。湿気の多い日本では、空き家の劣化が早いため、湿気対策が必要です。家中の空気を入れ替えるために、換気や空調管理が重要になります。放置しておくと、カビやダニの繁殖が進み、悪臭や害虫被害の原因になりかねません。長期間、空き家に行く予定がない人は、空き家管理業者に依頼する手段もあります。所有者の代わりに清掃や見回りを行うため、住まいから空き家まで遠い人におすすめです。この機会に空き家の管理方法について、見直してみましょう。